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再び姿見せた鯉喉櫓台石垣
用事があって、広坂に行って来ました。
金沢城の宮守(いもり)堀の水堀化工事で、鯉喉櫓台(りこうやぐらだい)石垣が再び姿を見せていました。
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鯉喉櫓台というのは、金沢城宮守堀に面して、辰巳櫓の下にせり出していて、鯉ののどのようだというので、このように名付けられています。

かつて、金沢城は四つの堀に周囲を囲まれていましたが、今は大手堀を除いて埋め立てられ、道路などになっています。
そこで、四つの堀のうち、宮守堀をもとのように水堀化する工事が進められていて、完成は来年春の予定です。

本丸南面の辰巳櫓付近の石垣は、もとの高さが約12間、約22m以上あり、城内では随一の高石垣でした。3代藩主・利常の頃、築城の名手・篠原一孝が指揮をとって、築いたということです。
辰巳櫓台を見上げたところです。
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辰巳櫓台の石垣は、そそり立つような1段の石垣でしたが、明治40年に陸軍の工事で上部の石垣が崩壊し、積みなおした時に3段になったそうです。
この図で分かるかと思います。
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金沢城は、なんといっても貴重な遺産です。
宮守堀に辰巳用水の水が引き込まれ、もとのように水を満々と湛えた堀になれば、城周辺の景観もいっそう味わい深いものになるのではないでしょうか。

完成すると、こんな感じに。
再び姿見せた鯉喉櫓台石垣_d0043136_22562160.jpg


再び姿見せた鯉喉櫓台石垣_d0043136_20371687.jpg


新緑の本丸の森


以前の記事、 2005年9月の「いもり堀発掘ガイドツアー」 は、こちら。
by tokimekiroman | 2009-05-14 20:38 | Comments(6)
Commented by ironsky at 2009-05-14 21:41
大規模な工事が進んでいるのですね。
この堀が完成すると、金沢城もまた雰囲気が変わるのかもしれません。
それにしても、立派な石垣です。
Commented by OM1ユーザー at 2009-05-18 16:17 x
チョットご無沙汰してしまいましたのでかなざわグリーンウオークからずっと見ました。
金沢って本当にいいところです。
世界遺産になって欲しいですね。

来年にはいもり堀が完成し水を満々と湛える姿がときめきさんの写真で見れるのが楽しみです。
Commented by tokimekiroman at 2009-05-18 20:22
★ironskyさん、こんばんは♪
大掛かりな工事なので、どんどん進むという訳ではありませんが、
時々、見ていると、少しずつ変わっていくのがわかって、興味深いです。
堀に水を湛えた風景が楽しみです。
Commented by tokimekiroman at 2009-05-18 20:24
★ OM1ユーザー さん、こんばんは♪
コメントありがとうございます。
世界遺産は、審査が厳しいらしく、なかなか大変なようです。
いもり堀、また時々レポートしますね。
Commented by かなざわ at 2009-06-14 18:38 x
いもり掘や、河北門
昔が今、蘇ったみたいですね
完成したいもり掘が早くみたいです
Commented by tokimekiroman at 2009-06-14 22:08
★かなざわ さん、はじめまして♪
コメントありがとうございます!
河北門といもり堀の復元、この二つが実現すると、金沢城公園界隈はすっかり変わるような気がします。
次の目標は、辰巳櫓の復元でしょうか。
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